母親は、子どもに何をすれば正解か?
2024/11/22
こんにちは。
こどもの生きる力塾代表の常田あきえです。
今日は、これも相談が多いのですが、「じゃあ、一体母親は子どもに何をすれば正解なの?」のヒントをお答えします。
※この塾でお母様に、こちらから「これが正解です」という言い方はしません。脳科学や整体的な要素から考え方をお伝えしますので、あとはまずご自身で考えて、実践してみてください。その際のお子様へのフォローやお母様のサポートは伴走いたします。
-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
韓国人友人の生い立ちと解釈
-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
先週、韓国人の女友達と親子の関係、育ち方などについて話す機会がありました。彼女は韓流スター顔負けの美人で、とても正直で一切誤魔化すことをしないのですが、側から見るとヒヤヒヤしそうな闊達な議論になっても喧嘩にならないので、よく色んな話しをします。
感性の違いや価値観の違いがあまりに面白くて、「あ〜動画撮っておけば良かったね」と話したくらいの濃い内容でした。彼女の気質は韓国人を感じる「しっかりしていて、はっきりしている」タイプではありますが、彼女は日本で生まれ、日本で育ち、思春期から親のお金の問題で家族で韓国に帰り、苦労してその後また日本に戻ってきたという経緯の持ち主です。
一度韓国人の男性と結婚したそうですが、離婚し現在は住居圏のサロンを開き新宿のど真ん中の綺麗なマンションで暮らしています。
その中で親との関わりや、育ち方について触れた部分を抜粋して今日のヒントの材料にします。
家族の話を要約すると、こんな内容でした。
「私は父と母がいつも喧嘩ばかりしていたから嫌だった」
「父は痩せ型で、見た目割り箸みたいで、性格も本当にうるさくてキツかったから、夫を選ぶ時丸顔の優しい人だったからすぐにOKした」
「お金のことでとても苦労して育ち、その後日本に戻ったら、私や私の姉妹は普通に生活しているけれど、裕福でお金も何も苦労のなかった従姉妹は今、引きこもっている」
「今、自分は幸せだと感じて生きている」
彼女は家庭環境は良くなかった、ある意味最悪だった、けれど自分のメンタルが強いので今がある。と言いました。
-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
私の解釈 その環境は財産
-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
私はその逆で、
「そういう環境があったから、今があるんだよ。」
もし、家族仲良く家庭の居心地が良くて、お金が有り余っていれば不便もなく家に居て現在の独立心もなかったでしょうし、国家資格をとってきちんとサロンをやろうとも思わず、適当にお小遣い稼ぎや暇つぶしや楽しみ程度の仕事になっていたかもしれません。
ご主人と出会って離婚したから、今の自由で気楽な環境に幸せだと感じられるのかもしれません。
-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
本意を生きているか?不本意を生きているか?
-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
その答えに正解不正解も、どちらの考え方が崇高だとかそんなものもありません。
ただ、1つ言えるのは、自分が不本意に生きていると、不都合なことや辛かったり、苦しかったりすることは不平不満や批判になる。
けれど、自分の本意で生きていると、苦労があっても一つの現実として糧や気づきになるのです。韓国人の友人は、現在本意で生きているから幸せを感じられますが、彼女の本意とは自分の力で生きる充実感を感じることなのかもしれません。当時は自分は被害者で親のせいでこうなったと思っていたかもしれませんが、それは本意が自分の環境を敢えて、家から離れるように仕向けて作っていたのかもしれません。
ちょっと難しいでしょうか?
本意・不本意の違い、
本意
- 本来の望み、本当の考え、本当の気持ち、本心、真意
- もとからの考え、本来の意志、本懐、本望
- 和歌・連歌・俳諧で、物の本質・あり方・情趣、物の美的本性
不本意
自分の本当の望みとは違っていること、またはそのさまを意味する
「不服」「拒絶」を伝える際のエレガントな表現
-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
子供の環境は不本意だらけ
-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
学校は一律のカリキュラムで、時間割に沿って子供達はそれに従い学校生活を過ごします。
歴史に浪漫を感じて歴史本を読無事に夢中でも、
絵を描くことが得意で大好きでも、
同じ時間に同じ算数を学び、
お腹が空いていなくても、12時から給食を食べ、
無性に走りたくなって走ったものなら「発達障害」というレッテルを貼られ
「普通」「普通ではない」という仕切りに引っかかってしまう。
もしかすると家庭でも、「これを着なさい」「これを食べなさい」
子供はお母さんの愛情だとわかるから、お母さんが大好きだから、言う通りにします。
だけど、それは本意ではない場合が多いですし、本当はそれ、着たくないけど、
別に寒くないけど、お母さんが言うからそうする。のかもしれません。
不本意で生きることが板についてしまい、大人になってもそれを甘んじて受け入れていると、
本意が「本当は違うのに!」と暴れ出して、病気になったり気づかせる現象が起きます。
体や脳にとって「不自然(不協和音)」だからです。
-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
親があえて、子供のために
-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
大人になって、「あ、これは違うかも」と気づくためには
子供のうちに、安全圏内での失敗や痛みの経験をしておく必要があり、
自分で考えて、判断して決めて、その結果被った痛みや苦労や失敗は
大人になると思いやりや直感と繋がる力という蝶に変態します。
守る、ではなく、見守る親になってください。
居心地のいい環境を作ることが親の役目ではありません。
-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
じゃあ一体、母親は子供に何をすれば正解か?
-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
経験させること。です、
それを親御さんは、崇高な習い事やコミュニティへの参加と捉えがちですが、
重要なのは、経験したことを適正に感じる土台です。
だから、兄弟のくだらない小さなことから始まった取っ組み合いの喧嘩だったり
あっ!と手が触れてこぼしたり、下を向いていたら頭を上げた時にどこかの角に頭をぶつけたりする経験もですし、その前に本来は自然の中で遊ぶことで養われる「感覚統合」なのです。
感覚統合とは、人間の活動の素地となる感覚機能の連携です。
転びそうになった時の咄嗟のバランスや、聞こえてくる音でその距離を想定できたり、
見えなくても背中でエプロンの蝶結びができるなど、です。
本来は学校から戻ったら、ランドセルを投げ出し家を飛び出し自然の中で遊べればいいのですが、現代はそれが難しい環境です。
だから
ぜひ、お家で感覚統合トレーニングを鵜あってみてください。
あとは、お母さんは、子供の失敗も含めて見守る。
まずはやりたい風にやらせてみることです。
本意を育む子育てです。
そして子供が駆け寄ってきたら、「頑張ったね」「大丈夫だよ」と労ってあげる。
これに尽きます。
----------------------------------------------------------------------
こどもの生きる力塾
青森県青森市浪岡福田2-10-2
電話番号 :
080-5560-7299
健康で頭が良くなる、思いやりがある子に育つ脳科学
----------------------------------------------------------------------